円安が止まらないですね?円安はドメインの値上げに繋がるのをご存知でしょうか?
その理由について説明しているので、ドメインを更新する方は参考にしてみてください!
目次
影響を受けるドメインの料金の仕組み
ドメインは海外から仕入れているものが多いというのはご存知でしょうか?
.comや.netであれば、VeriSignというアメリカのレジストリから仕入れています。
レジストリというのは、ドメインを管理している企業になります。
ちなみにみなさんが、直接ドメインを販売するのはレジストラ、もしくは代理店からになります。
参考:ドメインとは?
.comや.netをアメリカ産とすれば、日本産のドメインは何かわかりますでしょうか?
- .jp
- .tokyo / .yokohama / .nagoya / .osaka / .okinawa / .ryukyu / .moe
等
となります。
日本産のドメインは少ないのです(^^ゞ
ドメインは数百種類ありますが、そのほとんどは海外から仕入れているため”為替の影響”を受けます。
ここ最近の円安の影響を見ようとドメイン料金で調べたところ、1ヶ月前に比べてバリュードメインの.comが、約100円ほど値上げされていました。
その代わり.netが100円強値下げされていましたけど。
ドメインの料金については、以下ページで比較しているので参考にしてみてください。
日本のレジストラは、
アメリカのレジストリから仕入れるドメインはUSDで支払い、
ヨーロッパのレジストリから仕入れるドメインはユーロで支払い、
といったように、もろに為替の影響を受けるのがドメインなのです。
たとえば10USDのドメインがあったすると、以下のように変化します。
卸値:10USD | 日本円 |
1USD:90円時 | 900円 |
1USD:100円時 | 1,000円 |
1USD:128円時 | 1,280円 |
日本のレジストラは企業努力により、円安の影響を吸収してくれていて、なるべく安く私たちにドメインを安価で提供してくれています。
そもそも20年前は、.comであれば4,000円弱でしたからね(^^ゞ
それもお名前.comのような大きなレジストラであればあるほど体力もあり、できるだけ値上げせずに提供しているはずです。
レジストリとレジストラ間のボリュームディスカウントがあれば、大手の方が恩恵を受けやすいでしょうし。
また、同じドメインでも元々レジストリからの卸値が時代と共に値上げされます。
結果、円安で無かったとしても、”年々ドメインは高くなる”という認識でいた方がいいです。
ドメインの更新をどうするか?
1ドメインだけであれば数百円で済みますが、企業等は大量にドメインを取得していることも多いのでバカにできない金額になりますよね?
かつ、ドメインは毎年更新する必要があります。
レジストラができる限り為替影響を吸収しているとはいえ、ドメイン料金でもお伝えしているように随時値上げは行われています。
2年前1番安かったスタードメインで影響を見てみます。
■.comドメインの場合
所有数 | 2020年 | 2022年 | 差額 |
1個所有 | 1,298円 | 1,500円 | 202円 |
10個所有 | 12,980円 | 15,000円 | 2,020円 |
100個所有 | 129,800円 | 150,000円 | 20,200円 |
ドメインは毎年更新するものなので、差額も毎年発生してしまいます。
もし、.comドメインを2020年の時にスタードメインの最長更新年数である10年更新をしていたら・・・
更新方法 | 10年分の料金 | 差額 |
2020年に10年更新 | 12,980円 | -1,616円 |
毎年更新 | 14,596円 | +1,616円 |
※2022年にスタードメインが値上げしたと仮定しています。
毎年更新した場合は、2020年に10年更新した時に比べ、ドメイン料金が約1年分損していますね?
これまた複数のドメインを持っている場合は、差額はさらに大きくなるのがお分かりかと思います。
まとめ
といった内容をお伝えしましたが、いかがでしょうか?
円安という為替レートを前提としたため、事前に複数年更新をした方が良さそうに書きましたが、この先もずっと円安が続くという保証はありません。
.comであればこの2年間でバリュードメインやスタードメインは値上げしましたが、お名前.comは値上げしていません。
そのため一概に『今のうちに複数年更新してしまおう!』と言えない部分もあります。
今後円高が進みひょっとすると値下げという可能性も0ではないですよね?
ただし肝心のドメインだけでなく、そもそも光熱費等も含め色々なものが値上げしていますし、そもそも日本だけが物価も賃金も上がらず、海外は上がっている点も考慮すべきかと思います。
- 数年前からドメイン料金は値上げが続いている
- 海外は日本より景気もよく所得や物価が上昇傾向
- 円安傾向はしばらく続きそう
という状況ではあるので、ご自身の判断で
- いつ更新するか?
- 複数年更新はどうするのか?
といったことを踏まえ検討してみください!
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