ドメインについてみなさんはどの程度ご存知でしょうか?
知っているようで意外に知らないドメインのあれこれを分かりやすく解説していきます。
目次
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”ドメイン”とは?
インターネットを使っていると必ず聞く言葉:”ドメイン”
ドメインとはいったい何でしょうか?
「ホームページのアドレスでしょ!」
「メールアドレスの最後の部分でしょ!」
どちらも正解です!
ちなみに最近は”ドメイン自体を売る”こともできます。
価値あるドメインは売ることもできるし、オークションもあったりします。
本来、年間数百円~数千円のドメインが数千万円とかになることも!(@ @)
ドメインの説明
ドメイン本来の使い方の話に戻して、ホームページやメールアドレスとして使う場合の”ドメインとは何か?”を、きちんと説明できる人は、どれくらいいるのでしょうか?
良くある説明は、、、
「ドメインとはインターネット上の住所です。」
「世の中に住所は1つしかないでしょ?ドメインも同じように世界に1つだけしかないのです。」
正解!
ドメインだけの説明であれば問題ないのですが、ドメインとセットで使われる”サーバー”の説明も加えるとなると”住所”だけでは説明しにくくなります。
そのため、本サイトでは下記のように分かりやすく説明します。
ドメインとはズバリ!
”電話番号”です。
ただ、ドメインは有効期限があります。
通常1年単位となっており、更新期限日までに更新しないとドメインは使えなくなってしまいます。
なぜドメインが”電話番号”なのか?
対比表
– | アドレス | 接続 | 機械 |
---|---|---|---|
インター ネット |
ドメイン | ネームサーバー | ウェブサーバー メールサーバー |
電話 | 電話番号 | 電話線 | 電話機 |
↑という感じに考えてみると分かりやすいのではないでしょうか?
概念として、
インターネットは”ドメイン”と”ウェブサーバー”や”メールサーバー”を結び付けることにより使え、電話は”電話番号”と”電話機”を結び付けることにより使えるようになります。
電話番号だけでは電話できず、電話機を買っただけでも電話はできず、両方そろって初めて電話ができます。
ドメインもドメインだけではホームページやメールは使えません。
ホームページのデータやメールのデータを置く場所である”サーバー”とセットで使うことにより初めてドメインも使うことができるようになります。
そして、電話番号が世の中に1つしかないように、ドメインも世の中に1つしかないのです。
なぜ、電話番号としてたとえた方がいいかは、今後設定の話をする際にじっくり説明していきたいと思います。
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なんでドメインは世界で1つしかないの?
もし、example.comというドメインが2つあったとしたら・・・
これも電話番号で考えると分かりやすいですね。
03-xxxx-xxxxという電話番号が、世の中に2つ以上あった場合、どっちにつながるか分からなくなってしまいますよね?
03-xxxx-xxxxという電話番号=たった1つの電話番号であるからこそ、特定の会社(人)につながり安心して電話をかけることができます。
ドメインも同じで世界にたった1つしか無いので、目的のホームページやメールアドレスに迷わずアクセスできるのです。
そして世界にたった1つしか無いため、ドメインを取る時は早い者勝ちです!
1度取ったドメインを更新し続ければ、原則ずっと自分のものとなります。
この点も電話番号と同じような感じですね。
好きな文字列を選べるドメイン
似ているとはいえ、ドメインが電話番号と決定的に違うのは、”好きな文字列を選べる!”という点です。
一般的なローマ字ドメインでは、
- 3~63文字まで
- 記号は「-」ハイフンのみ
- 半角英数字のみ
といったルールがありますが、ルール内では好きな文字列にすることができます。
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ドメイン種別と自由に設定できる部分
では、どの部分を好きな文字列にできるかというと、”.com”や”.co.jp”という”ドメイン種別”の前の部分です。
このサイトであれば、
http://domainlesson.work/
- domainlesson:好きな文字列
- .work:ドメイン種別
ということになります。
ドメインは免許証のようなもの(ドメインの期限)
超重要!!!
2018年3月25日に、新しくドメインを取ったとします。
日本のドメイン業者であれば通常、ドメインを取る時に1年~10年まで有効期間を選ぶことができます。
1年登録をした場合、そのドメインの使える期間は、
”2019年3月25日”まで
となります。
もし、2019年3月25日までに”更新手続き”をしなかった場合、、、
そのドメインは使えなくなります!
車の免許証と同じ考え方ですね。
gTLD、ccTLD、sTLD、新gTLD、すべてのドメインに有効期限があります。
永久ではないので気をつけてください。
ちなみに免許証と同じように更新猶予期間や復旧期間があるドメインもありますが、その話もまた別の機会に。
最近は日本のドメイン業者でも100年登録ができるところがあります。
ただ、1年に1回の更新でも、手続きを忘れる人や会社が多く大騒ぎしているので、100年に1回の更新では誰も覚えていなくて逆に大変な気もしますがf(^^;
ホームページの更新やメールのアカウント設定など、日頃から触れる機会が多いサーバーは意識している人が多いですが、1度設定してしまうとほとんど意識しないドメインは更新手続きを忘れるどころか、『ドメインはどこで管理しているんだっけ?』という人が多いので要注意です!
ドメインの管理しているサービスを忘れた場合は以下ページを参考にしてみてください。
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ドメインの管理
では、私たちはドメインをどこで管理するのでしょうか?
その話の前に、そもそもドメインを管理する仕組みについて説明します。
ドメインの管理体系
- ICANN:ドメインのルールを決定
- レジストリ:ドメインの種別ごとの卸元
- レジストラ:実際にドメインを販売する業者
- 代理店:レジストラと提携しドメインを販売する業者
『何のこっちゃ?』と思われた方も多いでしょう。
これもまた電話で言い替えしてみます。
電話の管理体系
- 総務省:電話回線のルールを決める
- (卸元としての)NTT:電話回線の卸元
- 電話回線業者:実際に電話回線を貸す業者
- 代理店:電話回線業者と提携し電話回線を貸す業者
いかがでしょう?
ざっくりイメージするとこんな感じです。
では私たちが実際にドメインを管理する場合、どこを使うか?というと以下の2つになります。
■レジストラ | ・レジストリと直接システムで繋がっている ・ほとんどのドメインがリアルタイムで 登録、更新できる |
■代理店 | ・レジストラとシステムで繋がっているが、 レジストリとは直接繋がっていない ・代理店の中にはシステムではなく、 レジストラのコンパネを手動で操作している場合がある そのため、リアルタイムで登録や更新が できないこともある |
イメージにすると、こういう感じですね。
私たちは、”レジストラ”、もしくは”代理店”からドメインを取ることになります。
日本では有名な会社でもレジストラでは無いところは、かなりあります。
実は2022年現在、日本のレジストラは20社くらいしかありません。
レジストラは、ドメインのルールを決める”ICANN”という機関から”認定”を受けており、もしレジストラが何らかの理由でサービスを提供できなくなってもドメインの維持、管理ができる体制が整えられています。
あまりネガティブなことは書きたくないですが、代理店の中にはきちんとドメインを管理してくれず連絡が取れなくなる場合もあります。
その場合、ドメインの更新ができなくなり、ホームページやメールアドレスを使えなくなってしまうこともあります。
ドメインを取る場合は、実績があり信頼のできるレジストラや代理店を使うようにしてください!
まとめ
- ドメインとは何か?→ホームページのURLやメールアドレス=電話番号
- なぜ電話番号か?→サーバーとセットでドメインは使えるようになる
- 世界に1つしか無い→目的のホームページやメールアドレスにアクセスするため
- 好きな文字列を選べる→ドメイン種別の前を好きな文字列にできる
- ドメインは免許証ようなもの:ドメインには有効期限がある
- ドメインの管理:レジストラや信頼できる代理店を使う!
といった内容でした。
少しでもドメインに興味を持ってもらえたら幸いです。
今後、ドメインの魅力や多くの人が気になる設定方法や”移管”、その他色々書いていこうと思います!
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