クライアントさんから依頼されたサーバー移管の案件で注意すべきというか、納得しがたい件があったので共有がてら記事にしておきます。
ジンドゥーでのwwwなしのSSL通信について。
目次
スポンサーリンク
今回の対応内容(www無しのSSL通信ができない)
移管元の情報は省略しますが、移管後の希望内容は以下。
Webサイトとメールサーバーが別のサービスの場合、いわゆるDNSレコード設定を行うことになります。
Webであれメールであれ簡単に説明すると以下順番にアクセスすることになります。
- ドメイン
- ネームサーバー(DNSサーバー)
- DNSレコード設定(ネームサーバー内の設定)
- Webサーバー / メールサーバー
今回の件であれば以下状況になり、
「3.」のDNSレコード設定は以下となります。
「***」は利用者毎の情報
□www無し
Aレコード ホスト:空白 / VALUE:185.60.251.251
□wwwあり
CNAMEレコード ホスト:www / VALUE:***.jimdofree.com
■メール:エックスサーバー
MXレコード ホスト:空白 / VALUE:***.xserver.jp
※MXレコードに利用するホストはAレコード設定済みであることが前提
本来であればこれで問題なく設定完了!となるはずでした。
ところが・・・
1週間経っても、3ヶ月経っても「www無し」だけエラーとなってしまうのです。
しかも1回だけでなく2回も!
■1回目 Aドメイン
- 2020年12月19日 DNSレコード設定完了
- www無しのアクセスできず
- 年末年始 ジンドゥーに同事象を問い合わせ
- 2021年1月7日 ジンドゥーからの回答と共にwww無しにアクセス可能出来ることを確認
■2回目 Bドメイン
- 2021年1月10日 DNSレコード設定完了
- www無しのアクセスできず
- 2021年4月10日 ジンドゥーに同事象を問い合わせ
- 2021年4月14日 ジンドゥーからの回答と共にwww無しにアクセス可能出来ることを確認
2回目については『なぜ3ヶ月放置したの?』と思われる方が多いと思います。
実は2回目のドメインはクライアントさんが使っている印刷物などがwwwありのURLを記載していたため、www無しはそこまで緊急性がありませんでした。
そのため私も気になりつつも余裕が無く放置してしまいました。
ただずっと気持ち悪いとは思っていたので、今回余裕ができたので遅ればせながらクライアントさんに負担をかけまいと自らジンドゥーに問い合わせた次第です。
踏まえ、2回連続同じ状況ですと(1回目で実は確信してましたが)、ジンドゥー側が何かしたとしか思えない状況です。
そして、ジンドゥーのサポートが納得できる回答であれば良かったのですが、、、
スポンサーリンク
サポートの対応は?
www無しで接続できなかった2回目の時、私がジンドゥーのサポートに問い合わせた内容が以下となります。
以下URLでの接続ができませんが原因と解決策を教えていただけますでしょうか?
https://***.com/
なおAレコードは以下のように設定しており、問題無いはずなのですが。
ANSWER SECTION:
***.com. 565 IN A 185.60.251.251
※以下wwwありですと接続できます。
https://www.***.com/
なお、www無でも、ssl接続ではない以下URLですと接続できます。
http://***.com/
ジンドゥーからの回答が以下です。
大変恐れ入りますが、お客様よりお知らせいただきましたURLを確認する限り、特に問題なく接続設定が完了しているようです。
なお、ジンドゥーの場合、必ず「www.」ありでホームページURLが表示されますので、ご了承くださいますようお願いいたします。
※「www.」なしであっても、リダイレクトされ、ホームページが表示されます。
もし、現在も改善されない場合は、 ブラウザのキャッシュをクリアする 内を参考に、キャッシュをクリアしてご確認いただくか、別途異なる端末や普段ご利用されていないブラウザから、再度アクセスをお試しいただけますと幸いです。
ちなみにクライアントさんが問い合わせた1回目の回答も、今回の文章とまったく同じでした。
※クライアントさんより転送してもらい確認済みです。
1回目も、設定完了したにも関わらずエラーが出たので問い合わせてますし、そもそもDNSレコード設定の詳細、及び名前解決(DNSレコード設定通りにアクセスできるか?)が出来ていることを伝えているにも関わらず、『特に問題なく接続設定が完了しているようです。』という回答に正直イラっとしてしまいます。
まあ、どのサービスもたいていDNSレコード設定部分の”名前解決”のサポート力が弱いですよね?
さて2回連続問い合わせた瞬間解決し、しかもしれっと何事も無かったように回答されたので引き続き問い合わせをしました。
というのも、直近でまた同じような案件があるので、そのクライアントさんに迷惑をかけたくないからです。
その再質問が以下となります。
接続できることを確認しました。
そこでとても疑問に思うことがあります。
今回問い合わせたので、そちらで慌てて設定しませんでした?
DNSレコードの設定完了後、長い間接続できなかったにも関わらず、
問い合わせをした直後何事も無かったかのように「設定できてますよ。問題ありません。」とレスが来る。
2回も全く同じことがあればJimdoさんは問い合わせしないとwww無のSSL接続ができないと確認しています。
見解をお聞かせください。
実は前回以下URLでも同様のことがありました。
> 大変恐れ入りますが、ジンドゥーでは、必ず https://www.***.jp/ の形でのURLとなります。
>
> しかしながら、お客様はすでに接続設定を行っていただいておりますので、https://***.jp でアクセスしていただいても、リダイレクトされ、https://www.***.jp/ のホームページが表示されます。
>
> もし現在も改善されない場合、ブラウザ内にあるキャッシュが影響している可能性がございますので、 [ブラウザのキャッシュをクリアする](https://help.jimdo.com/hc/ja/articles/115005522663?source=search) 内を参考にしていただき、再度アクセスをお試しくださいますようお願いたします。
>
> また、あわせてスマートフォン端末では、https://printable-senbei.jp へアクセスできるか、お試しいただければと存じます。
また、直近で同じようにWebはJimdo、メールは別サーバーでSSLを利用する案件があります。
安心してクライアントにJimdoを薦められないため、真摯な対応をお待ちしています。。
そして次に来たジンドゥーからの回答でやっと原因がわかった気がします。
赤字の部分が原因となります。
大変恐れ入りますが、弊社では、ドメインの接続設定は代行して行うことができませんので、設定は行っておりません。
しかしながら、弊社からお客様のページへアクセスさせていただく際は、他のお客様のホームページ情報含め他の情報が干渉しないよう、対象のホームページについてキャッシュをクリアさせていただいた上で、アクセスをお試しさせていただいております。
もしかすると、この「キャッシュをクリアさせていただいた」ことが起因し、サーバーの情報が刷新され、特に問題なくホームページが表示されていた可能性がございます。
お客様からのお問い合わせだけでなく、今回の事象とは異なる別件での調査、お問い合わせであっても、上記の対応を行わせていただいた上でアクセスするため、特に気づかずご案内させていただいておりました。誠に申し訳ございません。
心当たりがある操作については上記となります。
もし、ご不明な点等、何かございましたらお知らせいただけますと幸いです。
しかしこの回答の冒頭で、この期に及んでまったく的外れな回答をしているのは呆れてしまいますね?
www無しにアクセスできなかった点に話を戻すと、サーバー移管時は当然のように”キャッシュ”の問題があります。
このキャッシュの影響で間違った判断をしないよう、サーバー移管前にアクセスしていないデバイスやネットワーク環境を使って、サーバー移管後のWebサイトに接続することは常識です。
そのような対応をしたにも関わらず2回も同じ事象が起きている。
かつ私だけでなくクライアントさんも同じ状況を確認している。
以上が最近発生した注意すべき、そしてにわかには納得しがたい事象でした。
スポンサーリンク
まとめ
- 今回の対応内容(www無しのSSL通信ができない)
- サポートの対応は?
といった内容でした。
サーバー移管時はどこに原因があるか分かりにくいですが、特にDNSレコード設定の場合は”名前解決”ができているかがまず重要になります。
”名前解決”については、また別途取り上げると思いますが慎重に、そして的確に原因を究明しないと混乱してしまいますね。
しかも今回はSSL通信が絡むので余計分かりにくかったです。
コメント