移管なのでドメインは継続利用すると思います。そのため解約というのは”サービスの解約”、”サーバーの解約”になると思います。
移管は、携帯電話のMNPのように新しいサービスに申し込む前に解約申請が必要な場合もあれば、新しいサービスとの契約後に解約申請してもいい場合もあります。
解約の意味や解約をするタイミングについてご確認ください。
目次
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1:解約とは?
タイミングの話の前に、そもそも解約について確認してみます。
ホームページやメールを独自ドメインで利用している場合、最低でも2つのものを利用しているはずです。
- ドメイン
- サーバー
ドメインとサーバーの違いについては以下ページを参考にしてみてください。
もちろん他にSSLサーバー証明書やオプションを利用しているかも知れませんが、ひとまずここではドメインとサーバーに絞ってお伝えします。
a.ドメインには解約が無い
まず前提となりますが、ドメインとは?で説明しているようにドメインには”有効期限”があります。
どのドメインサービスを使っていても、特別に廃止処理をしない限りドメインは有効期限まで使え、更新しないと自動的に廃止されます。
さらに言えば、ドメインを移管したとしても元々の有効期限に加えて1年期限が延びることがほとんどです。
ドメイン移管時の料金は移管先のサービスにお金を払うということではなく、”ドメインにお金を払う”とお考えください。
※.jpドメインや期限間近のドメイン等、一部のドメイン移管時は期限が延びない場合もあります。
ドメイン移管時は、”現在利用しているサービスを解約する”だけであり、ドメインを解約することでは無いことをご理解ください。
またドメインを移管する場合、主に2つのケースが考えられます。
- 事前に現在利用しているサービスにドメイン移管することを伝える必要がある
- 現在利用しているサービスへの連絡は不要(※)
どちらの方法か分からない場合は、どちらにしても現在利用しているサービスにドメイン移管することを伝えて確認するしか無いですけど(^^ゞ
※連絡することは不要でも、後述するようにドメイン移管の”準備”はドメイン移管前に必要です。
b.サーバー解約
恐らくサーバー解約が一番気になる点だと思いますが、サーバー移管時に一番重要なのは以下です。
新サーバーの安定稼働後に旧サーバーを停止する。
つまり解約申請時期ではなく”停止時期”が大事です。
サーバー解約申請=即サーバー停止というサービスはほぼ無いはずなので、移管前に解約申請はいつするのがいいのか?現在利用しているサービスに確認することをお薦めします。
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解約するタイミングはいつがいい?
ドメイン移管の準備
前述のようにドメイン自体の解約手続きはありませんが、ドメイン移管の準備は事前に必要です。
■準備する主な内容
- 登録者情報や管理担当者情報、公開連絡窓口等のWhois情報の確認
- ドメインロックは解除されているか?
- Whois情報公開代行サービスは解除されているか?
- AuthCodeやREG-IDの確認
JPドメインか?JPドメイン以外か?によって確認すべき内容も異なるのでご注意ください。
また1.のWhois情報が古い情報や間違っている場合はドメイン移管前に修正しないと、移管の承認メールを受信できず、最初から移管手続きをやり直す羽目になります。
また現在利用しているサービスによっては自分自身で情報の変更等ができない場合もあります。
その場合は、ドメイン移管前に現在利用しているサービスに問い合わせるしかありません。
どちらか分からない場合は、いずれにせよ現在利用しているサービスに問い合わせる必要があります。
サーバーの解約時期
結論、ドメインのネームサーバーをいつでも自由に変更できるのであれば、サーバーの解約申請はいつ行っても大丈夫です。
そのため解約申請はサーバー停止時期を担保できれば実はいつでもいいのです。
安全策を取るのであれば、ネームサーバーやDNSレコード設定の変更後、1、2週間くらいは旧サーバーも稼働していることが理想的です。
ただし、あまりにも早く新サーバーを契約してしまうとその分料金が発生してしまうので、バランスを考えて解約することが必要です。
あらためてですが、サーバー移管時に一番重要なのは、
新サーバーの安定稼働後に旧サーバーを停止することです。
■解約申請とサーバー停止時期の関係
□一般的なケース
□新サーバーの準備を時間かけて行う場合
利用状況によるパターンを表にしてみたので、どのパターンに当てはまるか現在ご利用しているサービスに事前にご確認ください。
パターン | 現在の利用サービス | サーバー解約
申請時期 |
サーバー停止時期 |
---|---|---|---|
ドメイン移管も行う | ドメインのネームサーバーが自由に変更できない
(サーバーのセット契約等) |
1番最初 | 新サーバー稼働後 |
ドメイン移管も行う | ドメインのネームサーバーを自由に変更できる
(ドメインとサーバーは別々に契約等) |
都合のいいタイミングでOK | 新サーバー稼働後 |
サーバーだけ
移管を行う |
ドメインのネームサーバーが自由に変更できない
(サーバーのセット契約等) |
1番最初 | 新サーバー稼働後 |
サーバーだけ
移管を行う |
ドメインのネームサーバーを自由に変更できる
(ドメインとサーバーは別々に契約等) |
都合のいいタイミングでOK | 新サーバー稼働後 |
※現在利用しているサービスによっては、いずれのパターンでも1番最初に解約申請が必要な場合もあります。
また、上記のパターン以外のケースも考えられます。
サーバーの解約申請が事前に必要な場合は、ドメインのネームサーバー(DNSレコード設定)が自由に変更できるか?が関係しています。
以下図のようにサーバー移管は、ネームサーバーを変更することになります。
そのためたとえドメイン移管をしない場合でも、ドメインとサーバーのセット契約のように自由にネームサーバーが変更できない場合は、現在利用しているサービスに事前に問い合わせてドメイン側の作業であるネームサーバー変更をできるようにする必要があるのです。
このような場合、ドメインを移管しなければならないケースもあるので、まずは現在利用しているサービスに問い合わせた方がスムーズな手続きができることが多いです。
ドメイン移管も必要な場合の解約申請とサーバー停止時期
□先にドメイン移管
元々ドメインのネームサーバーを自由に変更できる場合は以下のようにすることもできますね。
□先にサーバー移管
状況によって色々なタイミングが考えられるので、移管前にベストな方法を検討してみてください。
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まとめ
といった内容でしたが、いかがでしょうか?
移管については、
- ドメインには解約が無い
- ネームサーバー(DNSレコード設定)を自由に変更できるか?でサーバーの解約申請時期は変わる
といったことになるかと思います。
何はともあれ、ご自身で判断できない場合は、現在利用しているサービスに事前に確認することをお薦めします。
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