『サーバーをどこで管理しているんだっけ?』など、サーバーの情報が分からなくなった時に活用できるIPアドレスの検索についてお伝えします。
目次
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IPアドレスとは?
ドメインを使うためのネームサーバー(DNSサーバー)で紹介しましたが、この世のWebサーバーやメールサーバーはすべて”IPアドレス”という固有の番号が割り当てられています。
そして、その”IPアドレス”は有限でもあり、1つ1つ必ず管理されています。
日本であればJPNICという団体が管理しています。
ただし、海外のIPアドレスのサーバーから日本向けに提供しているサービスもあるので、その点はご注意ください。
そのためIPアドレスを調べれば、ドメインのWhois検索のようにサーバーがどこで管理しているかが分かるのです!
IPアドレスの検索
では、IPアドレスの検索はどのようにすればいいのでしょう?
そのためには、ホストというものを把握しておく必要があります。
ホストについては、以下ページを参考にしてください。
以下はまったく別々のホストとなり、表示されるホームページがまったく同じであっても別々のIPアドレス(サーバー)で管理されている場合もあるのです。
- example.com
- www.example.com
そのため必ず”ホスト毎”に検索しないと、利用しているサーバーを確認しきれない場合もあるので、ご注意ください。
では、実際にやってみます。
IPアドレスの検索1(ネームサーバーの確認)
ホストからIPアドレスを確認する前に、まずは該当のドメインをWhois検索しネームサーバーの情報を確認します。
ドメインのWhois検索については以下ページを参考にしてみてください。
検索結果に表示された以下部分を確認します。
最低2つ以上、複数のネームサーバーが設定されている場合も多いです。
・表示例:example.comをVeriSignで検索した場合
- Name Server: A.IANA-SERVERS.NET
- Name Server: B.IANA-SERVERS.NET
ネームサーバーが確認できれば、次はホストからIPアドレスを確認します。
IPアドレスの検索2(IPアドレスの確認)
nslookupやdigといったコマンドでAレコードやAAAAレコード等でホスト(サーバー)に割り当てられたIPアドレスを特定するのですが、『コマンドって何?』という方もいると思います。
その場合は、以下のような検索サイトを利用すると分かりやすいです。
※先方の負荷軽減のためリンクは貼っていません。
以下の情報を入力し「dig実行」をクリックすると結果が表示されます。
- ホスト名:確認したいホストを入力
- オプション:(指定なし)
- DNSサーバを指定する場合(任意):確認したネームサーバーのうちどれか1つ
DNSサーバ(ネームサーバー)を指定する理由は、正確な確認ができるからです。
詳しい話は省きますが、確認したネームサーバー(権威サーバー)に指定しない場合、キャッシュサーバーに確認することになり最新の情報では無い場合があるのでご注意ください。
表示例のAの右側の数字部分がIPアドレスになります。
※IPv6の場合はアルファベットも混ざります。
・表示例:example.comというホストを検索した場合
- ANSWER SECTION:
- example.com. 71611 IN A 93.184.216.34
IPアドレスが確認できれば、次はIPアドレスのWhois検索を行います。
IPアドレスの検索3(IPアドレスのWhois検索)
日本のJPNICで管理しているIPアドレスの場合は、以下のサイトで確認できます。
以下は一例ですが確認したいIPアドレスの情報が組織名等で確認できます。
・表示例:GMOインターネットが提供しているIPアドレスを検索した場合
- f. [組織名] GMOインターネット
- g. [Organization] GMO Internet,Inc.
- m. [管理者連絡窓口] JP●●● ※クリックするとさらに詳細が表示される
- n. [技術連絡担当者] JP●●● ※クリックするとさらに詳細が表示される
ただし!
ドメインと同じく間に代理店が入っている場合は、GMOインターネットに問い合わせてもサーバーを管理することは難しいかも知れません。
また、JPNICで管理されていない(=海外)場合もJPNICのWhois検索ページでは結果が表示されません。
その場合、各国(エリア)のWhois検索ページを利用することになります。
- APNIC WHOIS(whois.apnic.net)
- ARIN WHOIS(whois.arin.net)
- RIPE WHOIS(whois.ripe.net)
- LACNIC WHOIS(whois.lacnic.net)
- AfriNIC WHOIS(whois.afrinic.net)
等
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最悪の場合
上記の方法でもサーバーの管理会社が分からない場合は、今使っているサーバーの利用をあきらめるしかないかも知れません。
できる限り避けるべきですが、新たにサーバーを用意すれば、ホームページやメールアドレスを使うことができます。
もちろん、今までのホームページの内容や送受信した過去のメールはあきらめるしかありませんが、ドメインのネームサーバーやDNSレコード設定を新たに用意したサーバーの情報に設定すれば使えます。
ドメインは管理会社が分からないと、もはや同じドメインは期限切れ後に再取得するしか無いですし、かつ、再取得できない可能性も高いですが、サーバーの場合は新たなサーバーを用意することで何とかできます。
まとめ
といった内容でした。
サーバーの設定は難しい場合もありますが、契約や更新といった”管理”をするだけなら比較的簡単です。
良くサーバーの設定と管理を一緒に考えて『大変そうだな』と思われている方が多いですが、ホームページのアップロードやメールアドレスの設定部分だけ外部の方に委託し、サーバー自体の管理は自分自身ですることができます。
ぜひ、サーバーの契約だけはご自身で行い、サーバーを管理するアカウントやパスワードを自分自身で管理することをお薦めします!
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