移管と一口に言ってもドメイン移管なのか?サーバー移管なのか?それとも両方移管するのか?
手続きは何段階あるのか等、移管の概要について参考にしていただければ幸いです。
目次
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移管概要
ドメインとサーバーを移管する際の概要として私がよく伝えている内容が以下となります。
- 現在の状況確認
- 解約申請
- 新サービス申込・契約完了
- ドメイン移管申請/新サーバーへのデータアップ・メールアカウント作成開始
- ドメイン移管完了
- 新サーバーへのデータアップ・メールアカウント設定完了
- サーバー移管(ネームサーバー変更)※
- 旧サーバー停止
※サーバー移管時に数時間~24時間程度サイトへのアクセスが不安定になります。
図で示すと以下のようなイメージになります。
ドメイン移管
ドメイン移管中はサーバー移管はできません。
ドメイン移管はホームページやメール送受信に影響ありません。
サーバー移管
一時的ですがホームページにアクセスしにくくなったり、メール送受信に不具合が出る可能性があります。
1.現在の状況確認
ドメインやサーバーの契約内容:つまり登録している名前やメールアドレス等の情報を確認することが必要になります。
登録情報が古かったり、間違った情報の場合、そもそも利用サービスからの連絡を確認できずに移管ができない、という可能性もあります。
また確認すべき重要な点として、ドメインとサーバーを区別しどのパターンで移管するのか?ドメインとサーバーのどちらを先に移管するのか?を確認する必要があります。
- ドメインとサーバーのセット契約なのか?別々に契約しているか?
- ドメインとサーバー両方移管するのか?
- サーバーだけ移管すればいいのか?
- ドメインだけ移管するのか?
ほとんどの方が「サーバーの料金を安くしたい!」とか「サーバーの容量を増やそう!」といったサーバーが原因で移管を検討されると思います。
そのサーバーを移管するために、ドメインの状況も確認する必要があることが多いのでご注意ください。
なお、『現在の状況確認』については以下ページも参考にしてみてください。
2.解約申請
この段階で解約申請するのは、”ドメイン移管”のために必要なことがあるのです。
新サービスにドメイン移管申請しても、移管元である現在のサービス側が「移管OK」というステータスでないとドメイン移管ができません。
そのため現在のサービスによっては、ドメイン移管前に解約申請が必要な場合があります。
ただし逆に現在の状況によっては解約申請はこの段階ではなく、いつでもいい場合もあります。
そのためにも現在の状況確認をしっかりするようにしてください。
また、サーバー停止日は移管完了後しばらく経ってからにするようご注意ください!
たまにサーバー停止日までに移管手続きが間に合わずサイトが見れなくなったり、メール送受信ができなくなってしまう人がいるのでご注意ください。
解約の意味や解約のタイミングについて詳しい説明は以下ページを参考にしてみてください!
3.新サービス申込・契約完了
3.の「新サービス申込・契約完了」と次の4.の「ドメイン移管申請/新サーバーへのデータアップ開始」は、同じタイミングにすることが多いかも知れません。
ドメインとサーバーを両方とも移管する場合、どちらを先に移管申請するか?というのが気になりますよね?
一番分かりやすく確実な方法がドメインを先に移管するということで、今回はこの手順で説明させていただいています。
現在利用しているドメインのサービスでネームサーバー変更等ができなければ、ドメイン移管を先にするしかありませんし。
以下の手続きができれば、逆にサーバー移管を先にすることができます。
- ネームサーバー変更やDNSレコード設定
なお、実はサーバーの申込は今回の手順1~5のどこでもOKです!
ただいかに新旧サーバーの併用期間を少なくできるか?というのが、費用削減にも繋がるのでバランスのいいタイミングを考えてください。
移管時の解約申請をするタイミングのサーバーの解約時期を参考にしてみてください。
4.ドメイン移管申請/新サーバーへのデータアップ・メールアカウント作成開始
3.で説明したように、ドメインとサーバーのどちらを先に移管するかはそれぞれの状況によって変わります。
また、ドメイン移管が完了してなかったとしても新サーバーの契約が完了していれば、新サーバーへのデータアップやメールアカウントの設定は開始できます。
逆にこの段階で新サーバーへのデータアップ等の準備ができていれば、後述するサーバー移管(ネームサーバー変更等)も早くできます。
肝心のドメイン移管ですが、ここでつまずく方も多いです。
というのはドメイン移管には”承認手続き”が必要となり、通常ドメイン管理に登録されているメールアドレス宛に承認メールが送られているのですが、そのメールを見逃していてドメイン移管申請が中止となってしまうことが多いのです。
↓こちらのページも参考にしてみてください。
5.ドメイン移管完了
ドメイン移管手続きが完了すると、無事新サービスでドメインを管理することができます。
なお、通常ドメイン移管と同時に1年更新されるので、ドメインの有効期限も延びています。
ただし!JPドメインやドメインの有効期限直前にドメインを移管した場合、ドメインが更新されていない場合があるのでご注意ください。
詳しくは以下のページをご覧ください。
ドメイン移管先でもドメインとサーバーのセット契約で無い限り、あとはホームページのデータアップやメールアカウントの設定が完了次第、いつでもネームサーバーを変更できることになります。
6.新サーバーへのデータアップ・メールアカウント設定完了
新サーバーの契約さえ完了してれば、どんどん新サーバーの準備をしてください。
ドメイン移管申請と新サーバーの設定でお伝えしたように、ドメイン移管中でも新サーバーの設定は行えます。
- サイトデータのアップロード
- メールアカウントの設定
なお、メールアカウントはサーバー側で設定したら、利用しているPCへの設定も必要なので忘れないようご注意ください!
以下ページを参考に、どちらの方法でメールアドレスの移行をするかお決めください。
7.サーバー移管(ネームサーバー変更)
サーバー移管そのものの手続きがネームサーバー変更、もしくはDNSレコード設定というものになります!
サーバーを使うための変更ですが、”ドメイン側のコントロールパネルにログインしてネームサーバーを設定する”ことがポイントです!
なお、ご存知の方も多いと思いますが、ネームサーバーを変更すると数時間から24時間程度、ホームページへのアクセスやメールの送受信が不安定になります。
具体的には、
- 新旧どちらのサーバーにアクセスするか分からない
- ホームページへアクセスできずエラーとなる
- 旧サーバーでメールを受信している
- 新旧どちらのサーバーでもメール受信ができない
といったことが起きる場合があります。
かつ、自分は新サーバーにアクセスできているのに、他の人は旧サーバーにアクセスしていたり環境によって異なるので不具合かどうか分かりにくくなります。
主な原因としては、
- 利用しているネットワーク回線のキャッシュ
- ブラウザのキャッシュ(すぐに解決できるはず)
といったものが考えられます。
とはいえ、digで正しく設定できているか確認する方法はあるので、後日あらためて取り上げようと思います。
また、ネームサーバー自体については以下ページを参考にしてみてください。
8.旧サーバー停止
無事ドメインもサーバーも移管でき問題が無ければ旧サーバーを停止します。
旧サーバーを停止しないと無駄に費用を払うだけでなく、場合によっては新旧サーバーが平行稼働することにより、ネームサーバーを新サーバーに向けていたとしても、サイト表示やメール送受信に不具合が発生する場合があるのでご注意ください!
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まとめ
といった内容でした。
移管は面倒で悩む方も多いですが、現状をしっかり確認し1つずつ作業していけば問題無くできますので、ぜひこのページを参考にしていただければと思います!
そうはいっても「やはり人に頼みたい!」という方は、ぜひ私までご相談いただければと思います。
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